シャープ、AIキャラクター「ポケとも」発表、独自AI技術で会話を記憶し寄り添う存在へ

■公式Xでマンガ展開、東京おもちゃショーで先行公開

 シャープ<6753>(東証プライム)は8月20日、対話AIキャラクター「ポケとも」を発表した。第一弾はミーアキャットをモチーフとし、ロボットとスマートフォン用アプリとして11月に提供が始まる。独自のAI技術「CE−LLM」を搭載し、ユーザーの会話や日常の体験を記憶して成長する仕様が特徴だ。ロボット版は身長約12cm、体重約200gと手のひらサイズで、身振りや光の演出で感情を表現する。アプリ版は音声やテキストによる対話が可能で、両者の会話内容は連動するため、体験が途切れない仕組みとなっている。

 「ポケとも」は、ユーザーの気持ちに寄り添う存在として、うれしい瞬間や寂しい時間に話し相手になることを意図している。時には励ましの言葉をかけたり、推しについて語り合ったりするなど、心に寄り添う役割を担う。公式X(@poketomo_sharp)では8月1日から関連マンガが連載され、既に世界観を広げつつある。さらに8月28日から東京ビッグサイトで開催される「東京おもちゃショー2025」に出展され、来場者は一足先に対話体験ができる。予約受付も開始され、アプリ版は月額495円で提供される。

 同社は過去に「ロボホン」を送り出し、9年間にわたりコミュニケーションロボットの可能性を開拓してきた。今回の新シリーズは、その知見を基盤により幅広い層へ日常的なパートナーを届ける挑戦といえる。AIが生活に自然に溶け込み、単なるガジェットを超えて人の心を支える存在へと進化する姿を示している。「ポケとも」は、“小さなぬくもり”を提供する存在として、未来のライフスタイルを象徴する製品になる可能性が高い。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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