リコー、ペロブスカイト太陽電池の実証事業開始、東京体育館に庭園灯35本設置

■配線不要の庭園灯で都民の安全・安心に貢献、2025年12月まで検証予定

 リコー<7752>(東証プライム)とリコージャパンは8月20日、東京都(都知事:小池百合子)とともにペロブスカイト太陽電池を活用した実証事業を開始したと発表した。東京体育館において、この太陽電池を搭載した庭園灯35本を設置し、2025年12月までの約4か月間、屋外環境における発電量や耐久性の検証を行う。実証期間終了後も継続設置する予定であり、実現すれば国内初の実装事例となる。今回の取り組みは、東京都が2024年10月に採択した開発事業者向け支援事業の一環で、都は「Airソーラー」という名称のもと、次世代型太陽電池の普及促進を進めている。

 ペロブスカイト太陽電池は、軽量で低照度や垂直設置でも発電可能な特性を持ち、既存のシリコン系太陽電池に代わる技術として注目されている。同実証ではインクジェット技術で製造された電池も活用し、高生産性と低コスト化の検証も実施する。庭園灯は配線工事を必要としないため設置場所の自由度が高く、災害時には足元誘導灯として機能し、安全・安心な生活環境の向上にもつながる。

 リコーは、これまでにも固体型色素増感太陽電池を世界で初めて発売し、セブン‐イレブン店舗や地方自治体と連携した実証実験を積極的に行ってきた。現在も東京都庁展望台での実装検証を進めており、今回の取り組みを通じてペロブスカイト太陽電池の事業化を加速させる方針を示している。同社は持続可能な社会の実現に向け、環境技術の開発を通じた社会課題解決に注力していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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