
■第1四半期は損失拡大だったが株価は翌日小安かっただけで出直り継続
マイクロ波化学<9227>(東証グロース)は8月21日の後場、一段と強い値動きになり、7%高の671円(44円高)まで上げて出直りを強めている。20日に「第1四半期(2025年4~6月)決算説明会のアーカイブ動画」を同社ホームページに公開しており、あらためて評価し直す動きが強まったようだ。当第1四半期決算は8月5日に発表し、各利益とも前年同期比で損失拡大となったが、株価は翌日に小安かっただけで出直り傾向を継続。業績の回復に向けた期待を先取る動きが優勢になっている。
マイクロ波技術のソリューションを提供し、重厚長大産業などの製造プロセスを化石資源由来の「熱と圧力」から電気由来の「マイクロ波」に置き換えることで「省エ」「高効率」「コンパクト」な環境対応型のプロセスに置き替えるマイクロ波技術のソリューションを提供する。調査筋からは、この数年、ロシアのウクライナ侵攻や中東情勢の緊迫化によって発電コストが増大したため、同社のソリューションの弱点が強調されていたが、このところはLNG価格などの発電コストが落ち着いてきたため注目余地が広がってきたとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)