【本日の注目ニュース】AI・自動運転・株主優待――広がる新潮流と相場材料

■川崎重工と藤田医大、世界初の検体自動搬送ロボット実証に成功
 川崎重工業<7012>(東証プライム)と藤田医科大学は、岡崎医療センターで臨床検体の自動配送と検査機器への自動投入に世界で初めて成功した。屋内配送ロボット「FORRO」と自律走行型「Nyokkey」が連携し、検体輸送の効率化と医療従事者の負担軽減効果を確認した。愛知県の補助金を活用した実証であり、今後の省人化や高品質医療提供に資するとみられる。

■三菱地所とT2、自動運転トラック建物内走行を国内初実証
 三菱地所<8802>(東証プライム)とT2は、東京流通センターで自動運転トラックによる建物内走行実証を開始した。自己位置推定技術の有効性を検証し、2026年以降は複数フロア走行や発着検証に拡大する計画だ。ドライバー不足を背景に、省人化と持続可能な物流実現を目指す。

■AnyMind、クリエイター向けAIアバター配信開始
 AnyMind Group<5027>(東証グロース)は、クリエイターが自身のAIアバターを用いて24時間配信可能な新サービスを開始した。英語や中国語を含む8言語に対応し、ライブコマース市場の拡大を追い風に収益機会を広げる。マレーシアの人気クリエイターが導入を表明している。

■ZenmuTechとハウディ、非接続環境で安全なデータ転送を実証
 ZenmuTech<338A>(東証グロース)はハウディと協業し、秘密分散技術とIoTデバイス「RxT-01」を組み合わせた非接続環境での安全なデータ転送を開始した。研究機関や医療分野での情報漏洩リスク低減に寄与するとしている。

■SBI、東北銀行と資本業務提携
 SBIホールディングス<8473>(東証プライム)と東北銀行<8349>(東証スタンダード)は戦略的資本業務提携を締結した。金融商品提供やDX推進、地域企業支援を通じ地方創生に貢献する狙い。SBI地銀HDが東北銀行株を取得し、相互に株式を持ち合う。

■GMOコマース、9月25日に東証グロース上場承認
 GMOインターネットグループ<9449>(東証プライム)の子会社GMOコマースがグロース市場への新規上場を承認された。リアル店舗向けマーケティング支援を展開し、上場を機にAI活用や営業体制強化を進める。

■さくらインターネット、130億円を借入れ生成AI投資
 さくらインターネット<3778>(東証プライム)は、生成AI基盤強化のため130億円を3メガバンクから借入れ、NVIDIAの最新GPU導入資金に充当する。業績影響は軽微とみられる。

■養命酒、株主優待品を発表
 養命酒製造<2540>(東証プライム)は、100株以上保有株主を対象に自社商品詰め合わせを贈呈する株主優待の詳細を発表した。3年以上の長期保有株主には優遇内容を拡充する。

■菊池製作所、助成金9700万円を計上
 菊池製作所<3444>(東証スタンダード)は、次世代空モビリティ実証「ReAMO」に関連し9700万円の助成金を営業外収益に計上。研究開発活動を支える重要資金となる。

■オープングループ、医療BPO強化へ子会社化
 オープングループ<6572>(東証プライム)は、OASIS INNOVATIONを約5億円で子会社化する。医療バックオフィスのハイブリッド型BPO強化を狙う。

■極楽湯HD、株主優待券を電子化
 極楽湯ホールディングス<2340>(東証スタンダード)は、株主優待券を電子化し一部海外店舗での利用を終了する。利便性やコスト削減を目的とする。

■マックハウス、3億円分のビットコイン購入
 マックハウス<7603>(東証スタンダード)は、17.5BTCを約3億円で取得し、暗号資産戦略のPoCを開始した。財務多様化と次世代資産戦略構築が目的。

■アクリート、米企業と量子暗号で合弁設立へ
 アクリート<4395>(東証グロース)は米Forward Edge-AIと資本業務提携し、耐量子暗号事業で合弁会社を設立する。官公庁・金融機関向けにサービス展開する。

■トビラシステムズ、株主優待新設
 トビラシステムズ<4441>(東証プライム)は株主優待を導入し、100株以上保有者に「トビラフォンモバイル」1年無料利用権を提供する。

■プリントネット、名証メイン市場に重複上場
 プリントネット<7805>(東証スタンダード)は8月28日付で名証メイン市場に重複上場し、個人投資家との接点拡大を図る。

■トラース・オン・プロダクト、アクスト東日本を子会社化
 トラース・オン・プロダクト<6696>(東証グロース)は呼び出しチャイム事業のアクスト東日本を買収。顧客基盤活用でIoT事業を強化する。

■コタ、株主優待制度を改定
 コタ<4923>(東証プライム)は、不正取得防止と長期保有優遇を強化するため株主優待制度を見直す。6年以上の保有株主への優遇策も新設。

■カネミツ、上場20周年で記念配当
 カネミツ<7208>(東証スタンダード)は期末配当を5円増額し、年間36円50銭とする。株主還元を強化する姿勢を示した。

■神戸物産、7月業績で大幅増益
 神戸物産<3038>(東証プライム)は7月の営業利益が34%増、経常利益は黒字転換した。夏物需要とSNS露出が寄与した。

■メタリアルG、手術ロボ価格戦略AIを提供
 メタリアル<6182>(東証グロース)グループのロゼッタは、臨床アウトカムと原価を統合し価格改定の影響を即時算出できる「Metareal RP」を提供開始した。

■ベステラ、子会社2社を譲渡
 ベステラ<1433>(東証プライム)は子会社ヒロ・エンジニアリングと3Dビジュアルを水道機工に譲渡し、プラント解体事業に集中する。

■MIXI、ChatGPT活用で業務削減
 MIXI<2121>(東証プライム)は「ChatGPT Enterprise」導入で月間1万7600時間の効率化効果を確認。従業員の99%が生産性向上を実感した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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