イオン、ツルハ連結子会社化、約1181億円投資で過半数掌握、議決権50.9%目指す

■物流・店舗・デジタル連携で安定収益モデルの構築目指す

 イオン<8267>(東証プライム)は1月7日、ツルハホールディングス<3391>(東証プライム)に対する公開買付けが同月6日に終了し、応募総数4,072万7,772株の全株を取得したと発表した。買付価格は1株2,900円で、取得総額は約1,181億円となる。決済開始日の1月14日付でツルハを連結子会社化する予定で、議決権所有割合は従来の41.18%から50.11%に上昇する見込みである。

■目標の50.9%に届かず追加取得へ、第4四半期に段階取得益を計上予定

 今回の公開買付けでは、目標としていた議決権50.9%の取得には届かなかった。このため、イオンは同日、ツルハとの合意に基づき、市場買付けによる追加取得を実施する方針を明らかにした。追加取得を通じて過半数の安定確保を図り、ドラッグストア事業における支配力を一段と高めるとしている。子会社化に伴い、イオンは2026年2月期第4四半期に段階取得に係る差益を特別利益として計上する予定である。

 今回の公開買付けは、イオン、ツルハ、ウエルシアホールディングスの3社が2025年4月に締結した資本業務提携契約に基づくものだ。ウエルシアはツルハとの株式交換により完全子会社化される予定で、イオングループ内でドラッグストア事業の再編が進んでいる。グループ一体での物流や商品調達、店舗運営の効率化を進め、収益力の底上げを図る狙いがある。

 ツルハは札幌を拠点とするドラッグストア大手で、2025年2月期の売上高は約8,456億円、営業利益は約379億円を計上している。イオンは総合小売業としてのスケールメリットと、ツルハの地域密着型経営を融合させ、シナジー効果の最大化を目指す。今後は追加取得の進捗と統合効果の顕在化が、両社の業績や市場評価を左右する焦点となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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