セコム、カスハラ通報・録音対応アプリを開発、従業員保護へ新サービス

■ワンタップ通報と録音で迅速な被害対応を実現

 セコム<9735>(東証プライム)は8月27日、カスタマーハラスメント(カスハラ)の通報と録音が可能な「iPhone」「Apple Watch」専用アプリを開発したと発表した。10月から実証実験を行い、2026年7月の発売を予定している。アプリを通じて従業員が被害に遭った際、ワンタップで上司へ通報すると同時に音声録音が開始され、上司は居場所や音声を確認できる仕組みだ。クラウドに保存された音声データは後日の状況確認や客観的な事実検証にも利用できる。

 同アプリは、上司が対応できない場合にセコムへのサポート依頼も可能で、オペレーターが状況や位置情報を把握した上で緊急対処員の派遣や警察通報を行う。さらに監視カメラ映像と音声を組み合わせたインタラクティブセキュリティサービスとの連携も想定されている。また、従業員が日常の体調を「良い」「普通」「悪い」などのアイコンで共有できる機能も備え、働く環境の安全と健康管理を一体的に支援する仕組みとなっている。

 セコムは従来よりAI行動検知システムや遠隔監視サービス「AZ」、携帯型端末「ココセコム」など多様なセキュリティサービスを展開しており、今回の新アプリもその延長線上に位置付けられる。社会問題化するカスハラに対応するため、技術やノウハウを活用し「いつでも、どこでも、切れ目のない安心」を提供する方針を強調した。なお、本開発にはApple社から技術的サポートを受けている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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