デンソー九州と九州工大、AI外観検査システムを共同開発、製造現場の効率化へ

■熱交換器製造ラインに実装、品質と作業効率を両立

 デンソー<6902>(東証プライム)グループのデンソー九州は8月27日、国立大学法人九州工業大学と共同で、熱交換器製造工程における外観検査を自動化するAI技術を活用した検査システムを開発したと発表した。同システムは新設予定の製造ラインに導入される計画で、品質の安定化と作業効率の向上を狙う。ディープラーニングを活用し、人間の熟練検査員に匹敵する認識精度を実現しつつ、撮像条件やタクトタイムに応じた柔軟な運用を可能とする設計となっている。省力化や人員削減も期待され、製造現場の生産性向上に資する技術と位置付けられている。

 両者は従来からAI研究や社会実装に注力しており、今回の共同開発はそれぞれの技術的強みを結集したものだ。実践的で高精度な外観検査AIの実現により、データ収集や検証作業の高速化も可能となる。さらに九州工業大学の研究成果を産業現場へ橋渡しした好例であり、産学連携による新技術創出の有効性を示す取り組みといえる。

 今後は複数ラインに対応する汎用化、異常傾向を早期察知する予兆保全システムの開発、教育現場への活用による次世代人材育成、さらには地域企業や他業種との連携拡大を進める構想である。これにより、九州地域の産業DX推進や競争力強化への貢献が見込まれる。デンソー九州と九州工業大学は持続可能なものづくりの基盤となる技術共創を通じ、産業界と地域社会の発展に寄与する姿勢を強調している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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