セーラー広告、フェローを子会社化、デジタル活用で地域広告事業を強化
- 2025/8/28 08:09
- IR企業情報

■オートメーション技術と広告企画力を統合、新サービス創出を狙う
セーラー広告<2156>(東証スタンダード)は8月27日、フェロー(香川県高松市)の全株式を取得し、子会社化することで基本合意を締結したと発表した。フェローは1993年設立以来、電話自動応答や自治体向け自動連絡システム、斎場予約クラウドサービスなどを展開し、社会インフラの一端を担う技術と顧客基盤を築いてきた。今回の子会社化は、デジタル化の進展に対応し、広告とテクノロジーを融合させた新たなマーケティングモデルの構築を目的としている。
セーラー広告は中国四国地域を拠点に広告事業を展開し、地域密着型の提案力を強みとする。一方でフェローはオートメーション技術により行政や生活者とのコミュニケーションを効率化してきた。両社の強みを組み合わせることで、従来の広告媒体に加え、電話やSMSなどのダイレクトチャネルを活用した新たなコミュニケーション戦略の設計、自治体における行政サービスの効率化、さらに親和性の高い新サービスの開発が可能になるとしている。
今回の株式取得により、フェローは10月1日付でセーラー広告の連結子会社となる予定である。取得株式数は1000株で、議決権割合は100%となる。取得価額は非開示だが、基準上開示の必要はない水準とされる。セーラー広告は、今回の子会社化による今期業績への影響は軽微と見込むものの、今後重要な開示事項が生じた場合は速やかに公表するとしている。同社は今後もテクノロジーを活用した「マーケティングデザイン企業」への進化を掲げ、地域社会とともに新たな価値創出を目指す方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)