今仙電機製作所、株主優待制度を新設、年間配当も22円に増額

ビジネス 万年筆 メモ

■300株以上半年以上保有でポイント付与、5000種類から商品交換可能

 今仙電機製作所<7266>(東証スタンダード・名証プレミア)は8月27日、株主優待制度の導入を決定したと発表した。新設する「今仙電機製作所・プレミアム優待倶楽部」は、株式の長期保有促進と投資魅力向上を目的とし、300株以上を半年以上継続保有する株主を対象に優待ポイントを付与する仕組みである。対象は2026年3月末日の株主名簿から開始し、以降は毎年3月末日を基準とする。優待ポイントは保有株式数および保有年数に応じて増加し、長期保有特典も付与される。

 株主は専用ウェブサイトに登録することで、ブランド牛やスイーツ、家電製品など5000種類以上の商品の中からポイントに応じて交換が可能となる。また、他社が導入するプレミアム優待倶楽部のポイントと合算できる「WILLsCoin」への交換も可能である。サイト公開は2026年5月中旬を予定し、登録が困難な株主には電話申し込みによる限定商品からの選択方法も用意する。優待ポイントの繰越はできない点も明示された。

■配当は1株12円に増額、有価証券売却益を踏まえ安定的還元を強化

 あわせて同社は配当予想の修正も発表した。第2四半期末の1株当たり配当を従来予想の10円から12円に増額し、年間配当を22円とする。これは業績回復が予定通り進んでいることに加え、投資有価証券売却益を計上する見込みとなったためである。配当性向30%を目標とした方針に基づき、株主還元を強化しつつ事業成長への投資を並行して進める方針を明確にした。通期業績予想の変更はなく、安定的な増配姿勢を示した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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