No.1、進々堂商光を完全子会社化、滋賀・宮城で事業拡大、3000社超の顧客基盤活用し成長加速

■情報セキュリティ機器やOA機器販売強化、地域経済への貢献目指す

 No.1<3562>(東証スタンダード))は8月29日、滋賀県彦根市に本社を置く進々堂商光を完全子会社化するため、株式譲渡契約を締結したと発表した。No.1は創業以来、中小企業向けに情報セキュリティ機器やOA機器、伴走型IT支援サービスを展開しており、進々堂商光は複合機やIT機器の販売・保守で3,000社以上の顧客を有してきた。今回の子会社化は、後継者問題を抱える進々堂商光の事業継承と、No.1の滋賀県・宮城県進出を目的としている。

 両社の統合により、No.1は進々堂商光の顧客基盤を活用し、同社グループの主力商材であるアレクソン製の情報セキュリティ機器や各種ITサービスを幅広く展開する計画だ。加えて営業人材を派遣することで、複合機販売の強化と新規顧客の獲得を推進する。進々堂商光にとっても、これまで取扱いが限定的だった新商材の導入により、既存顧客への提案力を高める機会となる。

 株式取得は9月30日に実行予定であり、No.1は両社の強みを融合させ、地域経済の活性化と事業の持続的成長を目指す方針だ。特に未進出地域での基盤確立により、事業領域の拡大と競争力強化につなげる考えである。今後も地方に根差した事業展開を推進しつつ、顧客のIT課題に対応する体制を整える。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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