グリーンエナジー&カンパニー、障がい者グループホーム契約を締結、ヘルスケア事業に本格参入

■「グリーンケアライフ徳島」第一号案件、太陽光発電で運営コストを軽減

 グリーンエナジー&カンパニー<1436>(東証スタンダード)は9月1日、100%子会社のグリーンエナジー・ライフを通じ、エスエムエスクラス(SMS GROUP)と徳島市における日中サービス支援型障がい者グループホーム施設の売買契約を締結したと発表した。新施設は「グリーンケアライフ徳島」として展開され、太陽光発電システムを搭載したZEH仕様の木造2階建てで、20室の個室とデイサービス室を備える。同施設は24時間体制の介護・生活支援を提供し、短期入所にも対応することで、障がい者やその家族が安心して生活できる環境を整えることを目的としている。

 今回の事業は、全国的に深刻化する障がい者福祉施設の不足や老朽化に対応するものである。厚労省の調査によれば、全国で2万人以上が入居を待機しており、十分な支援体制が整っていると感じる人はわずか10%にとどまる。従来型施設は断熱性や耐震性、デザイン性に難があり、光熱費などの維持費負担も重い。グリーンエナジー&カンパニーは「規格建築力」を強みとし、断熱性・耐震性を高めつつデザイン性にも配慮した施設を提供。さらに太陽光発電による自家消費型の電力供給で光熱費負担を軽減し、入居者、運営事業者、投資家の三者にとって持続可能なモデルを実現した。

 同社はこれまで「個人参加型・持続可能エネルギー社会の実現」を掲げ、住宅や蓄電池、発電施設などを通じたGX事業を推進してきた。今回の契約は、同社が提唱する「マイクロGX」をヘルスケア領域で具体化する取り組みであり、徳島から四国全体への展開を視野に入れる。将来的には全国各地での福祉インフラ整備へと事業を拡大し、社会課題の解決と企業価値の向上を両立させる方針である。初弾の「グリーンケアライフ徳島」を皮切りに、同社はエネルギー事業と福祉事業を融合させた新たな成長戦略を描いている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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