椿本チエイン、福井美浜に次世代植物工場を竣工、国内6拠点目の植物工場

■レタス中心に1日2.2トン生産、コンビニや外食向けに供給

 椿本チエイン<6371>(東証プライム)は9月10日、福井県三方郡美浜町の若狭美浜インター産業団地に建設した次世代モデルの人工光型植物工場「福井美浜工場」の竣工式を開催した。式典には地元自治体や取引先関係者が参列し、神事の後に工場内部でのレタス生産の様子が公開された。同工場は同社にとって国内6番目の拠点であり、植物栽培専用の施設として、食の安定供給と地域振興を担う位置づけを持つ。

 福井美浜工場は「安心・安全な生活基盤の構築」を掲げる同社の長期ビジョンの一環として整備された。コンビニや外食市場における植物工場野菜の需要増に対応し、栽培効率を高める新方式を採用したほか、アグリビジネス分野の研究開発拠点として、自動化機器や設備の実証開発の場となる。代表取締役社長の木村隆利氏は、創業100年超の機械メーカーとして社会課題解決に挑む姿勢を強調し、安心・安全な野菜の供給と技術開発を通じた産業育成への意欲を表明した。

 同工場の敷地面積は8,498平方メートルで、延床面積は3,691平方メートル。鉄骨造の施設にはレタスを中心とした葉物野菜の栽培設備が整備され、福井県内最大規模となる1日2.2トンの生産を計画する。生産品は9月末から出荷を開始し、コンビニエンスストアや外食市場に順次供給する予定である。従業員は50名体制で、シフト制による安定稼働を見込む。地域密着型の工場として、農業と先端技術を融合させた持続可能な供給モデルの実現を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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