コンヴァノ、英領ヴァージン諸島に暗号資産子会社設立へ、Avenirと連携強化しWeb3事業を推進

ビジネス 万年筆 メモ

■イールド運用・デリバティブ取引・トークン化市場を推進、国際展開を加速

 コンヴァノ<6574>(東証グロース)は9月22日、イギリス領ヴァージン諸島に100%出資の海外子会社を設立すると発表した。新会社は暗号資産関連事業およびWeb3事業を展開する予定で、資本金は1米ドル(約148円)。設立時期は2026年3月期中を予定し、同社グループの国際的な事業基盤強化を目的とする。所在地や代表者は未定である。

 今回の子会社設立は、香港法人Avenir Groupとの業務・資本提携の実効性を高め、同社が保有する暗号資産のイールド運用やデリバティブ取引を拡大する狙いがある。Avenir傘下のAvenir Techは米国SEC提出の2025年第2四半期報告でブラックロックのiShares Bitcoin Trustを1655万株以上保有していると開示しており、アジア最大級のビットコインETF保有者とされる。コンヴァノは現物資産とAvenir側のETFエクスポージャーを相互補完することで、市場流動性や信用力の向上を図る。

 新会社は、暗号資産のイールド運用評価、オプション取引拡大に伴う流動性供給体制の整備、株式等のトークン化市場構築を進める計画である。また、8月に発表したFINX社との提携とも連動し、デリバティブ取引実務や国際パートナーとの連携強化を狙う。イギリス領ヴァージン諸島を選定したのは、暗号資産事業者やOTCデスクとの契約・取引において機動性が高いためである。今後の業績影響は精査中で、重要性がある場合は速やかに開示するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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