
■東京・日本橋から全国主要都市へ順次展開、働く文化を発信
イトーキ<7972>(東証プライム)は9月25日、全国主要拠点を「ITOKI DESIGN HOUSE」へリブランディングし、次世代のワークスタイルを体現する拠点として展開すると発表した。東京・日本橋の本社兼ショールームを中核に据え、全国へ順次拡大する計画である。これにより、社員の働き方改革を実践しつつ、産業界や地域社会と連携し、新しい「働く文化」を国内外に発信する狙いがある。
同社はまた、デザイン発信のハブとなる旗艦ショールーム「ITOKI DESIGN HOUSE AOYAMA」を10月31日に開設する。延床面積約1,220平方メートルの施設は、グローバルブランド製品を中心に最新プロダクトを展示し、人間工学やデータ活用に基づく機能性と感性に訴えるデザインを融合した空間を提供する。館内には6月に立ち上げた新ブランド「NII」を含む多様な製品が並び、テーマごとに刷新される展示を通じて利用者は継続的に新しい価値を体験できる。
イトーキは創業1890年の老舗であり、オフィス家具の製造販売や空間設計、働き方コンサルティングを展開している。ハイブリッドワークの普及を背景に、生産性や創造性を高める空間DXやコンサルティングサービスを強化。外部デザイナーや企業との協業も進めながら、社会全体の働き方に革新をもたらす取り組みを加速させている。今回のリブランディングと旗艦施設開設は、その実践の象徴的なステップと位置付けられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)