【トランプ関税・企業業績調査】3割超が減益予想、製造業では4割超に

■関税交渉の余波、広範な業種で収益悪化が進行

 帝国データバンクは、日米政府間で進む「トランプ関税」が国内企業の2025年度業績に及ぼす影響について調査結果を発表した。同調査は全国2万5,111社を対象に実施され、有効回答1万427社のうち33.4%が減益を見込むと回答した。特に製造業では42.9%が減益を予測し、輸送用機械・器具製造では55.2%と過半を占めた。他方、増益見込みは0.7%にとどまり、貿易摩擦が企業収益の重荷となっている実態が浮き彫りとなった。

■企業の見立て三分、需要減退や投資停滞の懸念強まる

 企業が予測する減益幅を見ると、「軽微な減益(5%未満)」が18.3%、「やや減益(5~10%程度)」が12.1%、「大きな減益(10%以上)」が3.0%となり、幅広い業種で影響が顕在化している。調査では「購買意欲が低下し投資が慎重化している」(建設業)といった声も寄せられ、保護主義の潮流が国内需要にも波及していることが示された。他方、「影響はない」とした企業は31.5%、「分からない」は34.4%と、企業の見解は「影響なし」「減益」「不明」に三分された。

■製造業に深刻な影響、輸送用機械で5割超が減益想定

 業界別では、製造業が突出してリスクを抱える一方、卸売(37.0%)、運輸・倉庫(37.6%)でも減益見込みが3割を上回った。逆に、影響が比較的小さい業種として金融(19.5%)、不動産(20.2%)などが挙げられる。完成車メーカーでは赤字予想も出ており、サプライチェーン全体にトランプ関税の悪影響が広がっている状況がうかがえる。

■影響範囲は依然不透明、企業には一段のリスク管理求められる

 今回の調査は、関税の具体的な影響範囲がなお不透明で、企業が将来の収益見通しに揺らぎを抱えている現状を示した。特に輸出依存度の高い産業では、コスト増や需要減退に対する警戒感が強まっている。世界的な貿易摩擦の行方が読めないなか、国内企業にはリスク管理体制の強化と、市場変化に応じた柔軟な経営対応が一段と求められている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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