オンコリスバイオファーマ、三井倉庫HDとOBP-301の品質協定を締結

■包装・表示・保管・輸送を含む製造管理・品質管理の具体策を明文化

 オンコリスバイオファーマ<4588>(東証グロース)は9月26日、腫瘍溶解ウイルス「OBP-301」に関して、三井倉庫ホールディングス<9302>(東証プライム)と製造管理および品質管理に関する品質協定書を締結したと発表した。OBP-301は同社が開発を進める再生医療等製品で、包装・表示・保管および輸送を含む物流業務を三井倉庫HDに委託している。今回の協定は、物流委託契約に基づき、日本国内での適正な製造管理と品質管理を確保するための具体的な取り決めを定めるものである。

 同社と三井倉庫HDは2023年12月にOBP-301の物流業務委託契約を締結しており、今回の品質協定書はその延長線上に位置づけられる。協定には包装や表示、保管体制を含む製造工程における品質基準や管理方法が明文化され、今後の製品供給体制の安定化と品質確保に資することが期待される。これにより、製造から流通までの一連のプロセスが統合的に管理される体制が強化されることになる。

 なお、この協定の締結による2025年12月期の業績への直接的な影響は見込まれていない。同社はOBP-301について、食道がんを最初の適応とする再生医療等製品として、2025年12月期中に承認申請を行う計画を明らかにしている。品質協定の締結は、今後の臨床開発と薬事承認プロセスを見据えた体制強化の一環であり、上市に向けた重要な基盤整備と位置づけられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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