加賀電子が「JPX日経インデックス400」に選定、「JPX日経中小型株指数」に続き採用され注目度や買い需要が強まる公算

■今回は36銘柄を除外し38銘柄を採用、グローバル基準を満たす

 加賀電子<8154>(東証プライム)の株式が「JPX日経インデックス400」の構成銘柄として新規選定され、2023年8月31日から算出対象として適用開始されることとなった。今回、36銘柄を除外し、38銘柄を追加した中で、「グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした『投資者にとって投資魅力の高い会社』」(日本取引所グループのHPより)として採用になった。

 8月7日、「JPX日経インデックス400」および「JPX日経中小型株指数」を共同で開発し算出する(株)JPX総研、および(株)日本経済新聞社が、両指数の構成銘柄の定期入替について発表した。加賀電子の株式は、すでに「JPX日経中小型株指数」には2年前から採用されている。

■『JPX日経400ファンド』(野村アセット)など連動運用は多い

 構成銘柄や新たに選定された銘柄には、内外の機関投資家などから時々の相場環境に応じて注目が強まることが多く、その選定基準などから、投資対象としての格付も向上することが多いとされている。

 「JPX日経インデックス400」構成銘柄の選定に際しては、過去3期における債務超過や赤字の有無などの適格基準、時価総額および売買代金の市場流動性指標によるスクリーニングの後、定量的な指標(3年平均ROE、3年累積営業利益、選定基準日時点における時価総額)によるスコアリングおよび定性的な要素(過半数以上の独立社外取締役の選任、女性役員の選任、決算情報などに係る英文資料の開示、など)による加点を行い、上位400銘柄が選定される。

 たとえば『JPX日経400ファンド』(野村アセットマネジメント)をはじめ、「JPX日経インデックス400」構成銘柄を運用対象として組み入れる投資信託やファンドは少なくなく、確定拠出年金で株式運用を選ぶ際の選択肢として用意されているエクイティファンドにも、同指数との連動性を重視するファンドがある。とりわけ、新たに選定された銘柄には、構成銘柄のウエイトに応じて、こうしたファンドからの組み入れ買い需要が強まることになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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