日清食品、トルコに100%子会社設立、サカリヤ拠点に即席麺生産、周辺国へ輸出も視野
- 2025/10/1 20:20
- IR企業情報

■中近東・北アフリカへの輸出も視野、拡大戦略を推進
日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)は10月1日、トルコ共和国における100%出資子会社の設立を決定したと発表した。新会社「NISSIN FOODS TURKEY GIDA ANONİM ŞİRKETİ」は、トルコ国内での即席麺販売の拡大を目的としつつ、中央アジアや中近東、北アフリカなど近隣諸国への輸出も視野に入れている。同社は2021年に掲げた中長期成長戦略において海外事業比率45%を目標にしていたが、すでにこの水準を達成しており、今後もさらなる海外展開を進める方針である。
新設する子会社は、トルコのサカリヤ県に所在し、即席麺の製造・販売を手がける。資本金は約56.9億円(1,588百万トルコリラ)を予定しており、設立は2025年12月を見込む。また、同社は現地企業であるOba Makarnacılık Sanayi ve Ticaret A.Şが保有する即席麺工場の土地・建物・生産設備などの固定資産一式を取得するため、資産譲渡契約を締結した。
現時点で2026年3月期の業績に与える影響は軽微と見込まれているが、事業の進捗により将来的に重要な影響が予想される場合は、改めて開示するとしている。同社ではコア営業利益の算出において、為替の影響や一時的要因を除いた実質的な営業利益を指標として用いており、今回の再進出も中長期的な収益力強化の一環と位置付けている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)