データセクション、シドニー第2号AIデータセンターで大口契約締結、総額1兆円超規模に

■GPUサーバー1,250台、NVIDIAB200を1万個搭載

 データセクション<3905>(東証グロース)は10月3日、オーストラリア・シドニーで計画する第2号AIデータセンターに関し、業務提携先のナウナウジャパンを通じて、世界最大規模のクラウドサービスプロバイダーとの間で大口利用契約を締結したと発表した。契約内容はNVIDIA製B200を1万個搭載したGPUサーバー1,250台の利用枠提供で、年間契約金額は266百万米ドル、3年総額800百万米ドル(約1兆1,845億円)に達する。契約は3年間で、同社の意思により最長5年まで延長可能としている。

 今回の案件は2025年7月に公表された第1号案件と同一顧客によるもので、商流も同様とされる。売上は2026年2~3月期から按分計上される見通しであり、電力供給能力の拡張に応じて追加利用が見込まれている。本件が2026年3月期業績に与える影響は精査中で、精査完了後に業績予想を修正するとしている。なお、導入予定の固定資産は選定中であり、決定次第開示される予定である。

 同社はナウナウジャパンと業務提携を通じ、大規模GPUクラスター運用を最適化する独自アルゴリズム「TAIZA」の開発を進めており、第1号案件でも同顧客向けにサービスを提供している。今回の大口受注により、同社は海外におけるAIデータセンター事業の拡大とクラウド需要への対応を一層加速させることになる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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