インテリジェントウェイブ、NEDO懸賞金型プログラム、量子コンピュータの開発環境を無償提供

■量子研究者支援へ――NEDOと産官学連携で環境整備

 インテリジェント ウェイブ(IWI)<4847>(東証プライム)は10月17日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進する懸賞金活用型プログラム「NEDO Challenge, Quantum Computing “Solve Social Issues!”」において、スクリーニング審査を通過した参加者向けに量子コンピュータの開発環境を無償提供すると発表した。同プログラムは量子コンピューティング技術の発展と社会課題解決を目的とするもので、NEDOを中心に、産総研、理化学研究所、IBM、東芝デジタルソリューションズ、クオンティニュアム、Fixstars Amplify、インテリジェントウェイブなどが連携して開発支援体制を整備した。

 同プログラムは、量子分野の研究者だけでなく異分野の専門家や次世代人材にも門戸を開き、懸賞金付きの研究開発を通じて実用的ユースケースの創出を狙う。成果物の提出期限は2026年6月末で、審査通過者にはNEDO負担で量子コンピュータの実機やシミュレータ、疑似量子アニーリングマシンなど多様な環境が無償提供される。提供対象には、超伝導型量子コンピュータ(富士通製)や中性原子型量子コンピュータ(QuEra社製)を含む産総研のGPUスーパーコンピュータ群、理研の「富岳」と連携するIBMおよびQuantinuum製量子計算機群、IBMの156量子ビット機「Heron」プロセッサー、クオンティニュアムの56量子ビット機「System H2」などが含まれる。さらに、東芝の量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+」やFixstars Amplifyのアニーリングマシンも利用可能で、AWSの高性能クラウドリソースを活用した開発支援も行う。

 インテリジェントウェイブは自社の量子シミュレータ「Qaptiva 800」を提供する。同システムは最大41論理量子ビットを処理でき、ノイズ条件やハードウエア特性を細かく設定できるため、NISQおよびFTQC研究の両方に対応する。多様な量子プロセッサと開発ツールに連携可能で、効率的な量子回路設計を支援する点が特徴だ。NEDOは、今回の環境整備により、研究者が自ら計算設備を持たずとも高度な実験を可能にし、日本における量子技術者の育成、関連企業の増加、社会的価値の高いユースケース創出を促進するとしている。成果提出を通じ、量子技術の社会実装を一段と前進させる構えだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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