【株式市場】日経平均、初の5万2000円台に到達、好決算発表も追い風に史上最高値

■日米金融イベント通過と円安進行が追い風、投資家心理に安心感

 10月31日、日経平均株価の大引けは1085円73銭高の5万2411円34銭となり、初めて5万2000円台に到達した。東証株価指数(TOPIX)も3331.83と31.04ポイント上昇し、そろって史上最高値を更新した。売買代金は8兆5645億円、売買高は28億8524万株に達し、東証プライム市場全体では値上がり銘柄が6割を超えた。

 上昇の要因は、日米の金融政策会合が波乱なく通過したことに加え、為替の円安進行や米主要企業の好決算が挙げられる。国内でも好業績発表が相次ぎ、投資家のリスク選好姿勢が強まった。NYダウは小幅安だったが、日本株には資金流入が続き、エネルギー関連や電気機器など幅広い業種で買いが優勢となった。特に電気・ガス、食料品、非鉄金属、電気機器の上昇が目立ち、全33業種のうち23業種が値上がりした。

 個別銘柄では、アドバンテスト<6857>(東証プライム)が日経平均を233円押し上げ、上昇寄与度トップとなった。続いて、ファーストリテイリング<9983>(東証プライム)、ソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)、コナミグループ<9766>(東証プライム)、東京エレクトロン<8035>(東証プライム)が上昇をけん引した。上昇率上位では、ブレインパッド<3655>(東証プライム)やアンリツ<6754>(東証プライム)が20%超の急伸となり、好決算と成長期待が株価を押し上げた。一方で、DMG森精機<6141>(東証プライム)や日本航空電子工業<6807>(東証プライム)が大幅安となり、決算内容を受けた売りに押された。企業決算シーズンを通じて収益格差が鮮明となるなか、全体では企業業績の底堅さを背景に強気ムードが広がっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■電気刺激で塩味1.5倍、食事の楽しみと健康を両立  キリンホールディングス<2503>(東証プラ…
  2. ■2026年初頭以降に各地域で発売予定、累計130万台の系譜を継承  トヨタ自動車<7203>(東…
  3. ■月間20両製造可能、600両超の受注案件に対応  日立製作所<6501>(東証プライム)は9月9…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る