Sansan、コメリが「Bill One」で年間約7000時間削減、請求書処理をDX化

■2万5000件超の請求書処理をオンライン化し業務負荷を軽減

 Sansan<4443>(東証プライム)は11月13日、同社の経理DXサービス「Bill One」を導入したコメリ<8218>(東証プライム)において、年間約7000時間の請求書業務の削減とガバナンス体制の強化が実現したと発表した。全国1200店超を展開するコメリは、年間2万5000件以上の請求書処理を紙中心で行ってきたが、業務集中や支払遅延リスクが課題となっていた。2023年8月の導入後、請求書受領から仕訳作成、承認までをオンラインに統合する仕組みを構築し、作業工数の大幅削減と月次決算の迅速化につなげた。

 コメリは、請求書を代理受領し99.9%の精度でデータ化するBill Oneの機能を活用し、処理時間を1件あたり約3分の1に短縮した。オンライン上での一元管理により、全社の処理状況を経理部門が把握しやすくなり、遅延リスクの低減や監査対応の円滑化も進んだ。稟議に必要なデータ紐付けや承認者設定の柔軟性も評価され、現場の利用満足度も高まっている。取引先のオンライン化も急速に進み、受領業務のスピード向上にも寄与しているという。

 同社経理部は、今後3年間で100店舗以上の出店を目指す中期経営計画に伴う取引先増加や決算分析強化に対応するため、DXによる生産性向上を重要施策に位置付けている。請求書の増加に比例してDX効果が拡大することから、早期導入が鍵になるとし、今後もBill Oneの支援を受けながら全社的なデジタル活用を推進する方針を示した。Sansanは、請求書受領から経費精算、債権管理まで企業の証憑業務を統合的に変革するサービスとして、企業全体の生産性向上を目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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