スパークス、欧州公的年金から500億円受託、日本中小型株運用が評価

■ボトムアップ運用実績が長期資金を呼び込む

 スパークス・グループ<8739>(東証プライム)は11月18日、同社子会社スパークス・アセット・マネジメント(SAM社)が欧州公的年金基金から追加運用資金約500億円の受託を決定し、日本株式中小型投資戦略で運用を開始したと発表した。海外投資家の間で日本株式、とりわけ中小型株への関心が高まる中、これまでの長期的で安定したパフォーマンスが評価されたとしている。SAM社は2015年から同クライアントと長期リレーションシップを構築しており、段階的に日本株投資のエクスポージャーを拡大してきた。

 同社の中小型投資戦略は、創業以来、企業訪問を中心としたボトムアップ・アプローチを採用し、経営者の質や収益力、市場成長性などを重視して投資判断を行ってきた。公開情報だけでは得られない現場の情報を重視し、企業の実態価値と市場株価の乖離を投資機会と捉える手法に強みを持つ。欧州機関投資家による大口投資判断には、こうした運用哲学や実績、海外投資家との対応力が高く評価されたとみられる。

 スパークス・グループは今後も欧州を中心とした海外機関投資家へのマーケティング活動を強化し、グループ全体の成長と業績向上につなげる方針である。なお、投資一任契約に基づき、SAM社が銘柄選定から売買執行まで一貫して運用を行う。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  2. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  3. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  4. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  5. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  6. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る