菊池製作所、投資有価証券売却益1億2000万円を計上へ、助成金収入も含め2日連続で収益押し上げ発表

■特別利益と営業外収益で財務基盤強化を推進

 菊池製作所<3444>(東証プライム)は11月18日、保有する投資有価証券の一部を売却し、特別利益を計上する見込みを発表した。同社は資産効率の向上と財務体質の強化を目的に、2025年11月から12月にかけて上場有価証券を売却し、約1億2000万円の売却益を見込むとしている。売却益は2026年4月期第3四半期連結累計期間において特別利益として計上される予定だ。業績予想への影響は既に織り込んでいるものの、他要因により予想修正が必要となる場合は速やかに公表するとしている。

 同社は17日には、連結子会社イームズロボティクスが助成金受領に関する通知を受け、営業外収益を計上することを明らかにした。政府の研究開発プロジェクト「SBIR(中小企業イノベーション創出推進事業)」の過年度助成金として、2026年4月期第2四半期連結会計期間において、助成金収入1億5200万円を計上する。イームズロボティクスは、ドローン関連技術などを中心に開発を進める企業であり、国プロ支援継続により研究開発基盤の強化が期待される。

 同社が2日続けて発表した資産売却益および助成金収入は、いずれも2026年4月期業績の下支え要因となる。業績予想数値には織り込み済みとしながらも、収益改善余地を確保しつつ、財務強化と成長投資の両立を図る姿勢を示した。引き続き、見通しの変化が生じた場合には適時に情報開示を行う方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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