リボミック、軟骨無形成症治療薬「umedaptanib pegol」、前期第Ⅱ相観察試験の最終症例観察完了

■2025年8月末に向けて高用量投与試験が進行中

 リボミック<4591>(東証グロース)は12月25日、軟骨無形成症治療薬「umedaptanib pegol」(抗FGF2アプタマー)を用いた前期第Ⅱ相観察試験において、最終症例の観察期間が完了したと発表。この症例は、今後予定されている高用量投与試験(コホート2)へと移行し、2025年8月末までに投与を完了する予定である。現時点で安全性に関する懸念は発生しておらず、治療の有効性への期待が高まっている。

 umedaptanib pegolは、線維芽細胞増殖因子2(FGF2)の働きを強力に抑制する核酸医薬であり、軟骨無形成症の根本的な治療法として注目されている。コホート2試験では、用量0.6 mg/kgを4週間に1回投与し、安全性と忍容性を確認した後、投与間隔を2週間に1回に変更し計34週間の投与を実施する予定である。この試験により、臨床基礎データの取得と被験者選定の精度向上が見込まれている。

 軟骨無形成症は、FGFR3の遺伝子変異による線維芽細胞増殖因子シグナルの過剰流入が原因で、低身長や四肢短縮を伴う希少疾患である。本疾患は新生児約25,000人に1人の発生率で、難病指定されている。umedaptanib pegolの開発は、この治療法のない疾患に対し新たな希望を提供するものである。同薬剤はすでに滲出型加齢黄斑変性における臨床的有効性が確認されており、さらなる治療領域での活躍が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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