【株式市場】日経平均は165円安の4万8537円と4日続落、半導体安の余波で戻り鈍く

■機械が下落率トップ、石油・石炭製品は上昇首位

 11月19日、日経平均株価の大引けは165円28銭安の4万8537円70銭となり、4日続落した。米半導体大手エヌビディアの決算発表を控えて市場の様子見姿勢が強まり、前日まで値下がりした銘柄には買い戻しが入ったものの、半導体関連株の軟調が指数の重荷となった。前日の米国市場では主要企業決算の不調やAIバブルへの警戒感からハイテク株に手仕舞い売りが広がり、その流れが国内市場にも波及した。

 東証プライム市場の売買高は24億6906万株、売買代金は6兆5429億円と活況を維持したが、値下がり銘柄は872銘柄と全体の過半を占めた。業種別では機械が下落率トップとなり、金属製品、水産・農林業、電気機器など幅広い分野が軟調だった。一方、石油・石炭製品が上昇率トップとなり、小売業、不動産業、建設業、医薬品などが買われ、33業種中16業種が上昇した。指数は戻り待ちの売りに押され、午前の買い優勢から下げへ転じた。

 個別銘柄では、東洋エンジニアリング<6330>(東証プライム)が前日比7.98%高で値上がり率首位となり、日油<4403>(東証プライム)、すかいらーくHD<3197>(東証プライム)、キオクシアHD<285A>(東証プライム)などが続いた。値下がり率では、ヨシムラフードHD<2884>(東証プライム)が7.27%安と首位で、SUMCO<3436>(東証プライム)など半導体関連の下落が目立った。出来高では、ジャパンディスプレイ<6740>(東証プライム)が3億1千万株超で首位となり、NTT<9432>(東証プライム)、東京電力HD<9501>(東証プライム)など大型株が続いた。決算発表を控えた慎重姿勢の中でも個別物色は活発だった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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