GreenBee、系統用蓄電池事業に参入へ、ウエストHDとの協業を具体化

■岡山で大規模蓄電所取得、2026年4月稼働予定

 GreenBee<3913>(東証グロース)は11月25日、GXサービス事業の一環として新たに系統用蓄電池事業を開始すると発表した。同社は2024年の商号変更以降、「持続可能な未来を築く企業」への転換を掲げ、再エネ製品提供のGXサービス、AI活用のDXサービス、自社技術のライセンス事業の3領域を展開している。今回の新規事業は、2024年7月に資本業務提携したウエストホールディングス<1407>(東証スタンダード)との協業深化が基盤となる。

 ウエストグループは太陽光発電所開発で国内最大手であり、最近は系統用蓄電所の開発を加速させている。提携の成果として、同社が開発する蓄電所の一つをGreenBeeが2026年1月に設立予定の100%子会社が取得し、電力市場取引を通じた収益獲得を目指す。蓄電所は岡山県備前市の「備前市穂波高圧第2蓄電所(仮称)」で、定格出力1,999kW、容量8,140kWhを備え、2026年4月の稼働開始を予定する。

 同社は新設子会社を通じ、アグリゲーターに運用を委託し、卸電力市場や需給調整市場での取引を進める。また、自社で開発・販売するEMSクラウドサービスを蓄電池事業向けに展開し、収益機会の最大化を図る方針である。事業開始による短期的な業績影響は軽微とされるが、2026年12月期以降は蓄電所運営による電力収益を見込んでおり、将来的な成長基盤拡大につながるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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