タウンズ、AI医療機器のクレアボ・テクノロジーズを全株取得し完全子会社化

■慢性疾患向け診断技術とデータ活用を加速、2030年中計の中核施策に位置付け

 タウンズ<197A>(東証スタンダード)は11月27日、クレアボ・テクノロジーズを完全子会社化するため、全株式を取得すると発表した。同社は慢性疾患領域の診断技術や医療データ基盤構築を重要施策とする中期経営計画を掲げており、クレアボ・テクノロジーズが持つ医療機器・SaMD分野の技術と薬事・流通の実務能力がこれらの目的達成を後押しすると判断した。

 クレアボ・テクノロジーズはAIを活用した医療機器の発掘から薬事申請、保険収載、販売、導入支援まで一貫して担える強みを持つ。一方、タウンズは感染症POCTの最大手として全国の医療機関との強固なネットワークを有しており、双方の基盤を組み合わせることで新技術の普及と事業拡大を狙う。株式取得価額は概算83百万円で、取得後の議決権所有割合は100%となる。

 子会社となるクレアボ・テクノロジーズは丸紅株式会社が全株式を保有してきた企業で、AI機器開発やヘルスケア関連事業を手掛けてきた。12月に株式取得を完了する予定で、現時点ではタウンズの業績への影響は軽微と見込まれているが、重要な変化が生じた場合は速やかに開示するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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