ADR120S、幹細胞抽出キットで製造販売承認を取得、セルーション国産化が前進

■米国製依存を脱し、国内での安定供給・品質管理体制を構築

 ADR120S<3750>(東証スタンダード)は12月1日、子会社ADRセラピューティクスが医療機器「セルーション セルセラピーキット」について、11月26日付で厚生労働省の製造販売承認を取得したと発表した。同製品は脂肪組織から幹細胞等を抽出する細胞治療向けディスポーザブルキットで、国内での供給・品質管理・薬事対応を可能とする国産体制を構築した点が特徴である。承認番号は23000BZX00357000。

 米国製品に依存していた幹細胞抽出キットの国産化により、同社グループは細胞治療事業の基盤強化と独立性確保を進める。近年、海外製医療機器は為替変動や輸送費高騰で価格が高止まりし、医療機関には負担が生じていた。国産化によって国内需要に即した価格設定と安定供給が実現し、薬機法に基づく品質保証体制を整えたことで、医療現場での導入障壁が下がるとみられる。中長期的な供給信頼性向上にもつながる重要な意義を持つ。

 同社グループは同製品を活用した自由診療機関向け提供を2026年度から本格化する予定で、現時点で海外展開は予定していない。また、併用されるセルーション機器本体の国内製造開発も進行しており、準備が整い次第公表する方針である。同件の2025年度業績への影響は軽微と見込むが、中期的な収益貢献は大きいとしており、細胞治療分野の戦略進展を示す開示と位置付けている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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