【株式市場】日経平均、5万0688円の106円高と小幅続伸、半導体株が下支え

■FOMC控え様子見続く

 12月9日、日経平均株価の前引けは106円26銭高の5万0688円20銭と小幅に上昇し、TOPIXも1.52ポイント高の3385.83となった。前場の東証プライム市場の出来高は10億3533万株、売買代金は2兆3437億円だった。

 前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数がともに下落した流れを受け、様子見姿勢も広がったが、日経平均は先物主導で上昇して始まった。その後、日米の中央銀行会合を控えた警戒感から積極的な売買は手控えられ、一時はマイナス圏に沈む場面もあった。米国で現地時間10日に結果が判明するFOMCを見極めたいとの思惑が上値を抑えた。一方、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇を背景に半導体関連株が買われ、AI関連も下げ幅を限定し、指数を下支えした。

 騰落状況は、値上がり473銘柄、値下がり1064銘柄、変わらず67銘柄で、値上がりは全体の29%にとどまった。業種別では、ゴム製品、医薬品、電気機器などが上昇し、不動産業、パルプ・紙、その他製品などは下落した。個別では、学情<2301>(東証プライム)、KOKUSAI ELECTRIC<6525>(東証プライム)、ディスコ<6146>(東証プライム)などが値上がり率上位に入り、ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>(東証プライム)、TOA<6809>(東証プライム)などが下落率上位となった。ストップ高は、倉元製作所<5216>(東証スタンダード)、日本ナレッジ<5252>(東証グロース)、アクアライン<6173>(東証グロース)、ヒーハイスト<6433>(東証スタンダード)の4銘柄だった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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