【どう見るこの株】フーバーブレイン、初配当15円導入、セキュリティ製品成長で業績拡大
- 2026/3/10 08:28
- どう見るこの株

■Q好決算が株価を支え3連騰
フーバーブレイン<3927>(東証スタンダード)は、前日9日に39円高の964円と3営業日続伸して引け、今年2月10日につけた東証スタンダード(S)市場への市場区分変更後の高値990円へ肉薄した。同社は、今2026年3月期の配当を初めて実施予定でこの年間15円の初配当の権利取りが増勢となっており、今年2月6日のS市場変更や今期第3四半期(2025年4月~12月期、3Q)の好決算がサポートした。テクニカル的にも市場変更による上値追いで25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しており、側面支援材料視されている。
■成長事業のセキュリティ製品の大幅続伸と高利益率が業績押し上げ
同社は、2015年12月の新規株式公開以来、財務基盤強化のために内部留保を確保することを優先して配当を実施してこなかったが、昨年11月に策定した中期経営計画とともに配当方針を変更した。目安としている配当性向20%を段階的に30%に引き上げるとともに累進配当制度も導入した。今期の初配当15円配当性向20%を次期2027年3月期に配当16円、配当性向28%、2028年3月期に同17円、28%、2029年3月期に同21円、28%に引き上げ最終年度の2030年3月期に配当性向30%、年間30円とすることを目標としている。
一方、今期3Q業績は、売り上げ41億2400万円(前年同期比33.5%増)、営業利益1億9700万円(同83.7%増)、経常利益2億100万円(同2.26倍)、純利益2億8800万円(前年同期は2000万円の黒字)と大幅続伸して着地した。ITツール事業の成長事業の「セキュリティ&ネットワークaaS製品」の売り上げが、前年同期比52.7%増、「働き方改革製品(SaaS型)」が同22.1%増と続伸して高い利益率を上げ、今年6月に完全子会社化した連結子会社イチアールや昨年9月に連結子会社化したフーバークロステクノロジーズなど2社の収益が上乗せとなり、投資有価証券売却益3億8584万円を計上したことなどが要因となった。今3月期通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ56億円(前期比28.1%増)、営業利益2億5500万円(同36.1%増)、経常利益2億5000万円(同50.6%増)、純利益4億円(同3.64倍)と見込んでおり、純利益は連続して過去最高を大幅更新する。
■GC示現をテコにPER12倍の割安修正に弾みをつけ昨年来高値にキャッチアップ
株価は、イチアールの完全子会社化で昨年来高値1043円をつけ、今期第1四半期のV字回復では1019円高値つけ、その後の707円安値からは2Q好決算や中期経営計画策定、初配当発表などで885円とリバウンドし、S市場への市場変更では990円と上値を伸ばし25日線が75日線を上抜くGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。足元では25日線で下値を確認する動きを続けているが、PERは12.8倍と割安である。市場変更後の高値990円を上抜き昨年来高値1043円にキャッチアップし、2024年7月高値1315円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)






















