
■映画営業部門が急伸、11月売上92億円に到達
東宝<9602>(東証プライム)は12月9日、2025年11月の映画興行部門および映画営業部門の興行成績速報と、グッドスマイルカンパニーとの合弁会社「To-Smile株式会社」設立を発表した。映画事業の回復とIPビジネスの拡張を同時に進める動きが鮮明となった。
■アニメ・大型作品が牽引、興行部門は前年比51.6%増
2025年11月の東宝グループ映画興行部門の興行収入は55億0978万2094円と、前年同月比51.6%増と伸長した。1月から11月までの累計は716億2978万7555円で、前年比28.9%増と高水準を維持した。夏場以降の大型作品の寄与が通期実績を押し上げた。
「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」「劇場版『チェンソーマン レゼ篇』」「呪術廻戦 渋谷事変 特別編集版×死滅回游 先行上映」「もののけ姫」「秒速5センチメートル」など、アニメ・実写・ライブ映像作品が幅広く動員を集めた。
■、映画営業部門が急伸、11月売上92億円に到達
東宝映画営業部が配給した作品の11月興行収入は92億0931万2920円と、前年同月比267.0%に達した。1~11月の累計は1382億1751万6312円で、前年比159.9%と大幅な成長を記録した。アニメ映画や音楽ライブ映像の貢献が大きい。
■グッドスマイルと合弁設立、IP関連MD事業を強化
東宝は同日、グッドスマイルカンパニーと共同で、玩具・フィギュア・グッズ展開を担う「To-Smile株式会社」を設立すると決議し、合弁事業契約を締結した。資本金等は5億円、出資比率は東宝60%、グッドスマイル40%で、2025年12月15日の設立を予定する。TOHOアニメーション作品やゴジラなどのIPを軸に、国内外の劇場販路とグローバル販売網を活用し、MD事業の収益性向上と企業価値の持続成長を図る構えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)






















