【株式市場】日経平均、453円安と続落、広範囲で売り優勢に

■米株高を引き継いだ買い先行も後場に失速、TOPIXも下落

 12月11日、日経平均株価の大引けは453円98銭安の5万0148円82銭となり続落した。寄り付きは前日の米株高や円安基調を背景に買いが先行したが、利益確定売りが優勢となり、後場にかけて下げ幅を拡大した。TOPIXも31.78ポイント安の3357.24で取引を終え、東証プライム市場では値下がり銘柄が8割超を占めるなど売りが広範囲に及んだ。

 前場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ決定を受けた米株高を引き継ぎ、一時上昇幅を広げた。しかし、米オラクルの決算が嫌気され相場の方向感は乏しくなった。値がさの半導体関連株をはじめ幅広い銘柄に利益確定売りが出て、指数は心理的節目の5万円を割り込む場面もあったが、押し目買いも入り下値は一定程度下支えされた。

 業種別では33業種中5業種が上昇し、卸売業がトップとなった。続いて証券・商品、海運、パルプ・紙が堅調だった。一方、情報・通信、非鉄金属、電気・ガスなど景気敏感株が軟調で、東証プライムの値上がり銘柄数は205にとどまった。個別では、ソラスト<6197>(東証プライム)、KLab<3656>(東証プライム)、ベステラ<1433>(東証プライム)が上昇率上位に並び、ANYCOLOR<5032>(東証プライム)やアイモバイル<6535>(東証プライム)が下落率上位となった。出来高では、ジャパンディスプレイ<6740>(東証プライム)が30億株超の大商いを記録した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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