東北新社、政策保有株式の一部売却を決議、約12億円の特別利益見込み

■2026年3月期第3四半期に特別利益、上場有価証券1銘柄が対象

 東北新社<2329>(東証スタンダード)は12月19日、政策保有株式の一部を売却し、特別利益を計上する見込みだと発表した。対象は同社が保有する上場有価証券1銘柄で、売却は2026年3月期第3四半期会計期間を予定している。売却益は約12億円を見込んでおり、同期間の連結決算において特別利益として計上される見通しである。

 同社は、2029年3月期までを計画期間とする中期経営計画において、「構造改革」「新たな収益基盤の確保」「財務・資本戦略」を重点課題に掲げている。構造改革では、不採算事業の売却・撤退や希望退職者募集を通じて事業規模の適正化を進めており、財務・資本戦略では遊休資産や政策保有株式の処分、株式分割、四半期配当の導入などを実施してきた。今回の株式売却は、保有株式を約50%縮減する方針に基づく取り組みの一環である。

 一方、希望退職者募集に伴う特別加算金や再就職支援費用などは、2026年3月期第4四半期に特別損失として計上される見込みだが、金額は未定としている。中期経営計画の進捗や外部環境の変化により業績予想が大きく変動する可能性があるため、現時点では2026年3月期の連結業績予想は公表していない。今後、開示すべき事項が生じた場合には速やかに公表するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る