日本エンタープライズ、中間期順調で通期大幅増収増益見通し、クリエーション・ソリューション両事業が成長牽引
- 2026/1/21 07:55
- アナリスト銘柄分析

日本エンタープライズ<4829>(東証スタンダード)は、コンテンツサービスやビジネスサポートサービス等のクリエーション事業、およびシステム開発サービスや業務支援サービス等のソリューション事業を展開している。26年5月期は大幅増収増益予想としている。クリエーション事業ではコンテンツサービスやキッティング支援などの拡大、ソリューション事業ではシステム開発サービスの復調などを見込んでいる。第2四半期累計(以下、中間期)が増収増益と順調であり、積極的な事業展開で収益回復基調だろう。株価は安値圏でのモミ合いから上放れて戻り歩調だ。週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破した。基調転換を確認した形だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。
■クリエーション事業およびソリューション事業を展開
同社はコンシューマ向けコンテンツプロバイダを起点に法人向けソリューションへと事業領域を拡大し、現在はコンテンツサービスやビジネスサポートサービス等のクリエーション事業、およびシステム開発サービスや業務支援サービス等のソリューション事業を展開している。
主要なグループ企業は連結子会社のダイブ、フォー・クオリア、and One 会津ラボ、プロモート、いなせり、アップデートサポート、スマート・コミュニティ・サポート、非連結子会社のNEインベストメント(25年12月にNE銀潤の商号を変更)、Dive Global Accessである。なお25年11月に子会社化したSMEについては、その後25年12月に株式譲渡契約を解除して子会社化を中止した。
25年5月期のセグメント別売上高は、クリエーション事業(一般消費者向けのコンテンツサービス、法人向けのビジネスサポートサービスなど)が17億99百万円で、内訳はコンテンツサービスが10億54百万円、ビジネスサポートサービスが6億84百万円、再生可能エネルギーが60百万円、ソリューション事業(法人向けのシステム受託開発・運用など)が26億42百万円で、内訳はシステム開発サービスが19億16百万円、業務支援サービスが6億49百万円、その他サービスが76百万円だった。
■クリエーション事業は自社IPを活用したサービスを提供
クリエーション事業は、BtoCのコンテンツサービス(ゲーム・総合電子書籍等のエンターテインメント関連、ATIS交通情報サービスや女性のリズム手帳等のライフスタイル関連一般消費者向けスマートフォンコンテンツサービスなど)、BtoBのビジネスサポートサービス(キッティング支援、交通情報、IP・PBXコミュニケーションシステム、10種類以上の入札方式を有する調達業務支援サービス、飲食事業者向けECサイト「いなせり」等のEC・ASPサービスなどの法人向け支援サービス)、BtoBの再生可能エネルギー(電力見える化サービス、山口県における太陽光発電など)で構成されている。
成長戦略として、自社IPを活用したサービス提供を通じて、新しいライフスタイルやビジネススタイルの創造を推進している。
NTTドコモによるスマートフォン向けサービス「スゴ得コンテンツ」では、24年9月にAI英会話サービス「Speak Lab forスゴ得」の提供を開始、25年3月に多彩なゲームがパックになったコンテンツ「SPゲームパックforスゴ得」の提供を開始、25年10月に「Speak Lab forスゴ得」の新サービス「毎日学習コース」の提供を開始、リング型文字穴埋めゲーム「脳トレ6文字リング」を「スゴ得コンテンツ」にて提供中の「ちょこっとゲームforスゴ得」で配信開始した。
女性特有の健康課題をサポートするフェムテックアプリ「リズム手帳」(13年にサービス開始)については、月間ユーザー数が50万人を突破している。
独自開発のデフォルメマップによるATIS交通情報サービスは100以上のメディア局に導入されている。直近の導入事例および提携事例としては、24年10月に中京テレビ放送、24年11月に琉球放送、24年12月にトヨタ自動車東京本社、25年1月にラジオ沖縄に対して提供開始した。25年2月にはトヨタ自動車と、トヨタ自動車が保有するプローブ情報の利用に関するデータ利用許諾契約を締結した。これまで網羅できなかった道路情報を収集し、より実用性の高い情報の提供を目指す。25年9月にはトヨタ自動車の本社と名古屋オフィス、25年11月にはエフエムぬまづをはじめとする2つのメディア局へ提供開始した。25年12月にはメディア・ヴァーグとコンテンツ連携を開始した。26年1月にはエフエム御殿場、エフエムさがみ、富士コミュニティエフエムの3局へ提供開始した。
再生可能エネルギー関連では、25年4月にエネルギーマネジメントシステム(EMS)の開発に取り組む子会社の会津ラボが、会津若松市の庁舎をはじめとした複数施設へ「電力見える化システム」を提供した。
また25年5月には、NTTドコモへ「スゴ得コンテンツ」契約者増加の支援策を実施、NTTドコモへ「イエナカ事業」の業務支援を開始、KDDIの「Pontaパス」継続利用促進のための支援策を開始した。
■ソリューション事業はシステム開発や業務支援サービスを提供
ソリューション事業は、BtoBのシステム開発サービス(システム受託開発・保守・運用などのITソリューションサービス)、BtoBの業務支援サービス(高度人材による上流工程の常駐型支援サービス)、BtoBのその他サービス(中古端末買い取り販売サービス、ガラスコーティング剤販売など)で構成されている。クリエーション事業で培ったノウハウを活かし、ITソリューションを通じて顧客ビジネスに新しい価値を提供する。
25年6月には、高度人材に特化した業務支援サービスを展開する子会社のダイブが、NTTドコモにおいて金融システムリスク管理業務の支援を開始し、金融領域の業務支援サービスを開始した。
25年11月には、ラボ(大阪市)が展開するリユース店「ブランドラボ」のFC店を運営するSME(岐阜県)を子会社化した。リユースサービスを法人顧客から個人顧客にも拡大する。25年12月には子会社のダイブが、米Tomorrow Accesが提供する「CES?かんたんガイドブック~2026年版~」の販売支援を開始した。
■26年5月期大幅増益予想で中間期順調
26年5月期の連結業績予想は売上高が前期比20.0%増の53億30百万円、営業利益が3.5倍の2億40百万円、経常利益が2.8倍の2億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が7.1倍の1億55百万円としている。配当予想は前期と同額の3円(期末一括)としている。予想配当性向は74.6%となる。
中間期の連結業績は売上高が前年同期比1.6%増の21億89百万円、営業利益が3.8%増の12百万円、経常利益が16.1%増の31百万円、親会社株主帰属中間純利益が3百万円(前年同期は8百万円の損失)だった。増収増益だった。クリエーション事業の増収効果に加え、販管費の抑制なども寄与した。
クリエーション事業(一般消費者向けコンテンツサービス、法人向けビジネスサポートサービス等)は、売上高が6.8%増の8億92百万円、営業利益(全社費用等調整前)が2.5%減の1億80百万円だった。売上面は、一般消費者向けコンテンツサービスで通信キャリア向け定額制コンテンツが減少したが、法人向けビジネスサポートサービスがキッティング支援(代行サービス)の需要回復やオーダーメイドツールの拡販により増加したほか、交通情報なども伸長した。利益面はシステム開発サービスの外注費増加などが影響した。
ソリューション事業(法人向けシステム受託開発・運用等)は、売上高が1.6%減の12億97百万円、営業利益が6.3%減の1億16百万円だった。業務支援サービスやガラスコーティング剤等が増加したが、システム開発サービスが復調途上のため減収だった。
全社ベースの業績を四半期別にみると、第1四半期は売上高が10億82百万円で営業利益が11百万円の損失、第2四半期は売上高が11億07百万円で営業利益が23百万円だった。
通期の連結業績予想は据え置いている。クリエーション事業ではコンテンツサービスやキッティング支援などの拡大、ソリューション事業ではシステム開発サービスの復調などを見込んでいる。中間期が増収増益と順調であり、積極的な事業展開で収益回復基調だろう。
■株価は戻り歩調
株価は安値圏でのモミ合いから上放れて戻り歩調だ。週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破した。基調転換を確認した形だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。1月20日の終値は119円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円02銭で算出)は約30倍、今期予想配当利回り(会社予想の3円で算出)は約2.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS122円87銭で算出)は約1.0倍、そして時価総額は約46億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)





















