鹿島、森林の地下水涵養機能を科学的に評価、高精度計測技術を開発

■降雨量や蒸発散量を計測し地下水涵養量を定量評価

 鹿島<1812>(東証プライム)は3月6日、森林が持つ地下水涵養機能を科学的かつ高精度に評価する技術を開発したと発表した。森林内に設置した計測用センサで降水量や蒸発散量などのデータを取得し、間伐などの森林施業が地下水量の増加に与える効果を定量的に把握する技術である。実測データを活用することで高い精度を確保するとともに、森林施業の効果も評価できる汎用性の高さが特徴である。

 背景には、気候変動による降雨パターンの変化などを受け、水源涵養機能の重要性が高まっている状況がある。熊本県では地下水が水道水のほぼ全量を担い、農業用水や半導体関連工場の産業用水としても利用されている。一方、地域開発に伴い地下水利用量が増加しており、持続可能な水資源管理が課題となっている。鹿島は同県において、地下水採取量と同量の涵養を求める取り組みに対し、データに基づく技術的ソリューションを提供するとともに、自治体や森林事業者と連携した新たな森林管理の取り組みを進めている。

 同技術では、新型センサによる降雨量や土壌水分量などの高精度計測に加え、自律飛行ドローンを活用した森林構造解析技術を組み合わせ、森林のデジタルツインを構築する。これにより森林施業が地下水涵養量に与える効果を高精度に算定できる。実証では、適切に管理された森林は管理放棄された森林に比べ地下水涵養量が最大3倍以上となる事例も確認された。鹿島は今後、同技術を国内の他自治体にも展開し、地下水保全と持続可能な地域社会の実現に貢献する考えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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