イトーキ、滋賀・近江八幡のチェア工場を刷新、共創循環型の新工場モデル構築

■データ活用とデザイン融合、開発力とエンゲージメント向上狙う

 イトーキ<7972>(東証プライム)は1月23日、滋賀県近江八幡市の滋賀工場内にあるチェア工場オフィスを全面改修し、「ITOKI DESIGN HOUSE SHIGA」としてリニューアルオープンした。製造現場を単なる生産拠点ではなく、開発と人材が育つ「価値創出の場」と位置づけ、データ活用とデザインを掛け合わせた共創型のモノづくり拠点へ進化させた点が特徴だ。開発の質とスピード向上に加え、エンゲージメントや採用力の強化を狙う。

 背景には、製造業における人材不足や離職といった課題がある。同社のマザー工場である滋賀工場では、外国人材や女性、障がい者など働き手の多様化が進む中、働く環境への投資を段階的に実施してきた。その結果、技能職の求人数は2023年から2025年にかけて約4倍に拡大し、離職率も半減するなど具体的な成果が表れている。こうした実績を踏まえ、開発・設計機能が集積するチェア工場オフィスを中核に、さらなるアップデートに踏み切った。

 新拠点は「開かれたモノづくり拠点」をコンセプトに、社内外の人材やパートナーが交わる構造を採用。人の動きや空間利用をデータで可視化し改善を重ねる「Data Trekking」を導入し、進化し続ける工場モデルを構築した。製造ラインとオフィスを近接させ、共創、試作、検証を日常化することで、開発力と人材価値を高めるとともに、法人向け見学を通じて製造業の働く環境の更新にも貢献していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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