JSP、通期業績予想と配当予想を上方修正し増収増益へ転換、高機能材製品「ARPRO」が堅調推移
- 2026/2/2 07:58
- 決算発表記事情報

(決算速報)
JSP<7942>(東証プライム)は1月30日に26年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。小幅ながら増収増益で着地した。高付加価値製品が堅調に推移した。そして通期の連結業績予想を上方修正し、従来の減収減益予想から一転して小幅ながら増収増益予想とした。米国関税政策影響などにより北米での需要調整局面を見込んでいたが、発泡ポリプロピレン「ARPRO」を中心とする高機能材製品が堅調に推移している。また配当予想も上方修正した。株価は急伸して19年以来の高値圏だ。業績・配当予想の上方修正に加え、高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。
■26年3月期3Q累計増益、通期連結業績予想および配当予想を上方修正
26年3月期第3四半期累計連結業績は売上高が前年同期比0.3%増の1086億40百万円、営業利益が6.4%増の61億08百万円、経常利益が1.3%増の65億30百万円、親会社株主帰属四半期純利益が14.8%増の56億34百万円だった。小幅ながら増収増益で着地した。高付加価値製品が堅調に推移した。なお特別利益に退職給付制度改定益3億94百万円、段階取得に係る差益1億18百万円を計上した。
押出事業は売上高が0.2%増の375億36百万円、営業利益(全社費用等調整前)が15.7%増の17億70百万円だった。2桁増益と順調だった。全体として販売数量は減少したが、一般包材および建築・住宅分野向けの高付加価値製品が好調に推移した。
ビーズ事業は売上高が0.4%増の711億04百万円、営業利益が0.6%減の50億17百万円だった。売上高、営業利益とも概ね前年同期並みだった。発泡ポリプロピレン「ARPRO」を中心とする高機能材製品の自動車分野向けが減少し、人件費の増加なども影響した。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が343億92百万円で営業利益が12億53百万円、第2四半期は売上高が359億15百万円で営業利益が18億23百万円、第3四半期は売上高が383億33百万円で営業利益が30億32百万円だった。
通期連結業績予想は26年1月30日付で上方修正して、売上高が前期比0.5%増の1430億円、営業利益が1.6%増の70億円、経常利益が1.2%増の74億円、親会社株主帰属当期純利益が14.5%増の58億円としている。配当予想は期末10円上方修正して前期比10円増配の90円(第2四半期末40円、期末50円)としている。予想配当性向は40.7%となる。
前回予想(25年7月31日付で下方修正)に対して売上高を10億円、営業利益を10億円、経常利益を11億円、親会社株主帰属当期純利益を10億円それぞれ上方修正し、従来の減収減益予想から一転して小幅ながら増収増益予想とした。米国関税政策影響などにより北米での需要調整局面を見込んでいたが、発泡ポリプロピレン「ARPRO」を中心とする高機能材製品が堅調に推移している。前提条件は見直して、為替レートは1米ドル=150円、原油価格(ドバイ)は65米ドル/バーレルとしている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は上値試す
株価は急伸して19年以来の高値圏だ。業績・配当予想の上方修正に加え、高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。1月30日の終値は2437円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS221円31銭で算出)は約11倍、今期予想配当利回り(会社予想の90円で算出)は約3.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS3855円23銭で算出)は約0.6倍、そして時価総額は約766億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)




















