ハウスドゥの第2四半期決算は売上高が33%増加し各利益も2ケタ増加

■利益拡大の新スキーム構築で「期ずれ」あったが通期は連続最高を更新へ

 ハウスドゥ<3457>(東1)が2月4日に発表した2019年6月期・第2四半期決算(2018年7月1日~2018年12月31日、連結)は、フランチャイズ事業で主力となっている不動産売買のブランド「ハウスドゥ!(HouseDo!)」に加え、不動産賃貸の新ブランドとして2018年3月に第1号店がオープンした「レントドゥ!(RENT Do!)」が順調に拡大したほか、ハウス・リースバック事業では月間約1000件を超える問い合わせが続くなど、全体的に好調に推移し、連結売上高は前年同期比32.9%増加して126.71億円となった。

 営業利益は同22.6%増加して10.89億円となり、純利益は同44.6%増加して7.25億円となった。フランチャイズ事業が加盟店数をはじめ全体的に順調に拡大した上、ハウス・リースバック事業では、賃貸用不動産購入による安定収益の確保に加え、譲受した不動産を不動産ファンドや不動産会社などに売却することでキャピタルゲインも獲得する新たなスキームの構築を進めたため収益が拡大した。また、不動産金融事業では、提携金融機関の増加により、不動産担保融資及びリバースモーゲージとも増加した。

 第2四半期の業績は、当初予定していたハウス・リースバック資産のファンドへの譲渡について、コスト低減による利益拡大等を図るため、前期に実施した譲渡とは異なる新スキーム構築に取り組んだ。このため下期への「期ずれ」が発生する形になり、主に利益面で期初の予想を下回った。

 しかし、下期は新スキームが寄与する見込み。このため、6月通期の連結業績見通しは従来予想を継続し、売上高は274.99億円(前期比22.1%の増加)、営業利益は32.46億円(同53.4%の増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は19.83億円(同55.0%の増加)、1株利益は102円32銭、を据え置いた。売上高、各利益とも前期に続いて大きく最高を更新することになる。(HC)

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