【どう見るこの株】ライスカレーは初決算の1Q業績順調推移にM&A効果上乗せも先取り

どう見るこの株

■バーチャルインフルエンサー事業譲受で成長加速

 ライスカレー<195A>(東証グロース)は、今年6月19日に新規株式公開(IPO)され、IPO後の初決算となった今2025年3月期第1四半期(2024年4月~6月期、1Q)業績が順調に推移しており、同時に発表したコンシューマー事業を強化するバーチャルインフルエンサー事業の譲受が、第2四半期の8月から業績に上乗せとなることを先取りし、さらに前々日26日、前日取引時間中にもコンシューマー事業の強化策を相次いで発表したことから割安直近IPO株買いが増勢となっている。テクニカル的にも株価水準が、IPO時の上場来高値1608円から上場来安値815円までの調整幅の3分の1戻しをクリアしており、半値戻しから全値戻しへの期待を強めている。

■オーラル美容プランドのヒットなどで1Q営業利益は31%増

 同社は、自社クラウドで収集したSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のインターネットコミュニティデータを分析・管理し大企業のマーケティング・DX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するエンタープライズ事業と、消費者向けにさまざまなブランド・サービスを提供するコンシューマー事業を経営の2本柱としている。1Qでは、エンタープライズ事業の売り上げが、下期偏重型の季節性はあるものの4億1800万円(前年同期比10.1%増)と順調に推移し、コンシューマー事業の売り上げは、ヒット商品のオーラル美容ブランド「MiiS」などのウエルネス領域のブランドを展開するために新設分割したWinCの単体売り上げが1億3500万円(同47.0%増)と高成長したことなどから2億円(同12.2%増)となった。このため1Q業績は、売り上げ6億1700万円(前期比10.4%増)、営業利益2600万円(同31.5%増)と伸び、純利益は、上場費用計上などから2100万円(同14.7%減)で着地した。

 今3月期通期業績は、IPO時予想に変更はなく売り上げ28億4100万円(前期比19.6%増)、営業利益3億2000万円(前期実績は8700万円)、経常利益3億1900万円(同8900万円)、純利益2億6900万円(同1億900万円)と大幅続伸を見込んでいる。なお今年8月にはHADA(東京都渋谷区)からバーチャルインフルエンサー事業を1億2000万円で譲り受けショート動画制作ノウハウを獲得してインフルエンサーを活用するマーケティング市場に新規参入しており、第2四半期から業績に寄与する。さらに第2段階として同事業を展開するHADAの子会社NADESIKO(東京都渋谷区)の株式を2025年8月に取得して子会社化する。また今年10月1日には、WinCと同じコンシューマー事業を展開している同社子会社のRiliを合併して経営基盤を強化するほか、WinCは、9月1日にANYCOLOR<5032>(東証プライム)の運営するVTuberグループ「にじさんじ」と「MiiS」でコラボレーションしてYou Tuberライブを配信しアピール活動を強める。

■PER11倍の修正で公開価格、初値奪回から全値戻し目指す

 株価は、1420円を公開価格にIPOされ1560円で初値をつけ上場来高値1608円へ上値を伸ばしたが、IPOラッシュのなか1121円まで下ぶれ、日経平均株価が過去最高の下落幅となる波乱相場のなか上場来安値815円へ突っ込んだ。同安値からは売られ過ぎとしてリバウンドし今期1Q業績の順調推移とM&A発表で1566円と買われる場面もあり、足元では1000円大台出没を続けてきた。PERは11.5倍と割安であり、上場来高値から上場来安値への調整幅の3分の1戻しを達成したここからは、半値戻しの1211円を上抜き公開価格1420円と初値1560円をクリアし全値戻しの上場来高値1608円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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