
■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開
オリンパス<7733>(東証プライム)は、ベトナムにおける内視鏡医育成プログラム「Train the Trainer(TTT)」の取り組みを紹介する「True to Lifeストーリー」を公開した。ベトナムでは胃がんと大腸がんが主要ながんとして問題視されているが、早期発見に必要な内視鏡技術を持つ医師が不足している。同プログラムは現地医師が日本の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を学び、次世代へ伝える仕組みだ。
同社ベトナム法人が支援するTTTプログラムに加え、オリンパスは2022年11月から総務省プロジェクト「ベトナムにおける高精細映像技術を活用した内視鏡及びAI診断支援システムの国際展開に向けた調査研究」に参画。内視鏡診断の普及に向け、先進技術の導入を進めている。新興国における医療水準向上のため、高精細映像技術とAIの活用が期待される。
「True to Lifeストーリー」は同社のグローバルブランド活動の一環で、公式サイトやSNSで公開中。2021年から展開するこの取り組みでは、医療技術を通じた社会貢献事例を発信している。今回のベトナム事業も、メドテックカンパニーとしての取り組みの典型例と言える。
創業100年を超えるオリンパスは、早期発見・低侵襲治療に役立つ医療ソリューションの提供を使命とする。ベトナムをはじめとする新興国での内視鏡技術普及は、同社の「世界の人々の健康と安心」へのコミットメントを体現する活動だ。今後も医療格差解消に向けた国際協力を継続していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)