富士重工業は特別利益で業績見通しを増額するが想定済みの様子

富士重工業 7270 スバル

■防衛省向け戦闘ヘリ関連訴訟を受けて今期の純利益予想を従来比11%増額

 富士重工業<7270>(東1・売買単位100株)は24日正午、防衛省向け戦闘ヘリコプターの初度費を巡る訴訟の結果として特別利益約482億円の計上と、これにともなう2016年3月期の予想連結純利益の増額修正を発表。同3月期の連結純利益の見通しを従来予想比11%増額して4140億円の見込み(前期比58.1%増)と発表した。

 ただ、後場の株価は4959円(18円安)で始まり、朝方の5000円台に比べて上値の重い展開となっている。訴訟の実質的な勝訴は12月17日付で発表済みで、今回は特別利益の額が明らかになったが、特別利益そのものは想定済みになっていたようだ。今年の株価は総じて右肩上がりの堅調な推移となり、11月に上場来の高値5223円をつけた。業績は好調で、稼ぎ場の北米市場の景況が上向き傾向のため、新年相場に対する期待は強い感触がある。

 

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る