【話題】東証1部出来高が今年最低、昨年8月以来、「陰の極」で新年は主力株と材料株の混合展開も

 減少の目立っていた東証1部の売買高(出来高)は、去る22日に20億株を割り込み減少が目立っていたが、さらに、28日(月)は15.5億株と減少、今年4月6日の15.9億株を下回って今年最低に沈んでいる。2014年8月18日(15.5億株)以来の水準である。

 「今年9月の中国ショック安水準から日経平均が約3400円戻したところへ米国の利上げ決定となって、アメリカ向けに好調だった自動車販売に暗雲の漂ってきたことで主力株の上値が重くなり、プロである機関投資家が先行きを見極めようと様子見していることが影響している」(中堅証券)という。為替が円高に振れていることも輸出関連の主力株の動きを鈍くしているようだ。

 主力株の間隙を縫って、アマチュアである個人が材料株物色を活発化させている。「個人投資家には動きやすい相場だろう」(同)という。

 一方で、「出来高の少ないことは、相場が陰の極にある状態」(同)との見方で主力株の反発も近いだろうとみられている。そうなれば、新年は主力株と材料株の混合型の相場ということが期待できそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■岡崎医療センターで実証、医療従事者の負担軽減と業務効率化を確認  川崎重工業<7012>(東証プ…
  2. ■全国の介護事業者が安心して選定可能、TAISコード取得で信頼性向上  丸文<7537>(東証プラ…
  3. ■生成AIへの危機感、弁護士の間で高まる  GVA TECH<298A>(東証グロース)は8月21…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る