
■TOPIX優位の展開だが、日経平均に矛先の可能性も
NT倍率(日経平均÷TOPIX)が急速に低下している。今年7月9日には12.56倍と本年最高をつけ、8月24日に再度、12.45倍をつけたあと下降に転じ昨日13日(火)は12.13倍まで低下、5月8日の12.20倍以来の水準となっている。
NT倍率が上昇過程では、日経平均優位、下降過程ではTOPIX優位を示している。実際、足元では9月29日が日経平均、TOPIXともボトムだったが、その後の反発では10月9日まで日経平均が9.0%上昇に対しTOPIXは10.5%上昇。NT倍率低下と歩調を合わせるようにTOPIXが優位な展開だった。
また、9日から今朝の安値まで日経平均の3.14%下げに対しTOPIXは3.0%の下げにとどまり調整場面でもTOPIXが堅調となっている。
NT倍率低下は、日経平均に採用されている銘柄よりTOPIX型銘柄のほうが物色人気は強いことを物語っている。日経平均採用の主力銘柄は今年5~7月に大きく買われ、上値にはシコリ感があり上値を追って買い難くさがある。この点、日経平均採用以外の銘柄には比較的シコリが少ないことがある。
ただ、過去の例ではNT倍率が12.0倍程度まで低下すると再び日経平均が注目される展開となっている。ここから先、日経平均型銘柄に注目するのがよいか、あるいは引き続きTOPIX型銘柄を注目するのがよいのか。重要なポイントに来ているようだ。
マーケットでは、「9月中間決算の発表が控えているのこともあって日経平均型かTOPIX型かに分けるより、ここからは個別銘柄で対応するのがよいだろう」(中堅証券)との見方もされている。
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