【株式評論家の視点】ジェイテックは高次元の設計開発提供、今3月期営業益68%増益、株価底打ち感

株式評論家の視点

 ジェイテック<2479>(JQG)は、技術商社としての核となる機械設計開発、電気・電子設計開発、ソフトウェア開発を中心に技術開発分野における多様な要素技術、応用技術をラインナップ。技術職知財リース事業として、顧客のあらゆる技術的課題に柔軟に対応する高次元なサービスを提供している。また、Java言語によるシステム構築を研究してきた同社では、その技術を応用し、Java言語の得意領域であるネット分野での利点を生かしたWebアプリケーションのソフトウェア開発や、有料職業紹介業務を行っている。主力事業の技術者派遣である技術職知財リース事業において技術職の人材不足を受け、採用活動の強化に注力。更に、情報処理関連のメーカーからの要請も高水準で推移しており、システム開発受託業務の体制づくりに注力している。

 今2016年3月期第2四半期業績実績は、売上高が16億2800万円(前年同期比1.0%減)、営業損益が1300万円の黒字(同2700万円の赤字)、経常損益が1200万円の黒字(同2800万円の赤字)、最終損益が100万円の黒字(同3900万円の赤字)に着地。

 通期業績予想は、売上高が36億2100万円(前期比8.2%増)、営業利益が1億3300万円(同68.4%増)、経常利益が1億3200万円(同69.2%増)、純利益が1億1000万円(同93.0%増)を見込んでいる。年間配当は期末一括1円継続を予定している。

 株価は、昨年3月5日につけた昨年来の高値523円から同8月25日に昨年来の安値177円と調整。1月21日安値178円と売り直されて底値を確認した感がある。今16年3月期第2四半期業績は、主力事業である技術職知財リース事業の主要取引先である自動車業界において、先進安全技術への高まりにより機械設計開発分野に加え、電気・電子設計開発分野、ソフトウェア開発分野の技術者の要請が増加したことにより新卒テクノロジストの配属が進捗し、稼働率が前年同期を上回り順調に推移し黒字転換しており、2月1日に予定される第3四半期業績も好調と見られる。二番底形成からリバウンド相場が見込まれることから、ここから押す場面があれば、待ち伏せ買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家/アナリスト・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る