【引け後のリリース】旭化成が血液凝固症状改善剤をファイザーから独立展開へ

引け後のリリース

■自律反発ならいつ発生しても不自然ではないとの見方も

 旭化成<3407>(東1・売買単位千株)は15日、米国の製薬大手ファイザーの日本法人ファイザー株式会社(東京都渋谷区)と旭化成ファーマが日本で製造販売を行なっているトロンボモジュリン製剤「リコモジュリン点滴静注用12800」(一般名:トロンボモデュリン アルファ(遺伝子組換え))の日本国内におけるコ・プロモーション(共同販促)契約を本年3月31日をもって終了し、本年4月1日以降は旭化成ファーマが単独で「リコモジュリン」に関する情報提供活動を行なうと発表した。

 旭化成ファーマのホームページによると、「リコモジュリン」は、当社が創製した世界初の遺伝子組換え型トロンボモジュリン製剤で、プロテインCを介した新しい血液凝固調節作用メカニズムによりDIC(汎発性血管内血液凝固症)症状を改善する。

 旭化成の15日の株価終値は8.95%高の703.8円(57.8円高)。中長期的な値動きを見ると、アベノミクス相場では2012年後半の450円前後から15年3月には1260円まで上げ、21世紀(2000年以降)に入って最高値をつけた。その後は例の「杭」問題の影響で段階的に値を下げ、年明けからの全体相場の急落局面では2月12日に644.1円まで下押した。テクニカル的にはまだ1番底も確認できていないが、PERが10倍台まで低下しており、調整が長いだけに自律反発ならいつ発生しても不自然ではないとの見方が出ている。

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