【狙い場・買い場】ミクシィにチャート好転、、今期7割増益、利回り3%台

狙い場・買い場

 ミクシィ<2121>(東マ)は、ミニゴールデンクロスを示現。好業績予想の配当利回り妙味が増す銘柄として注目したい。

 同社のエンターテインメント事業では、スマートフォンネイティブゲーム「モンスターストライク」は、簡単な操作で誰でも楽しめること、一緒にいる友人と協力する仕組み(マルチプレイ)が特長であり、利用者が順調に増加している。国内では、TVCM、屋外広告等のプロモーション、動画コンテンツの充実、リアルイベントの実施、アーケードゲームやグッズの製作、映画や人気アニメとのタイアップなどに加え、オリジナルアニメの配信やニンテンドー3DS版の販売を行っているほか、海外においても台湾・北米・韓国・中国・香港・マカオと展開を進め、昨年9月には全世界での利用者数(中国の利用者数を除く)が3,000万人を突破。今後もユーザーの皆様の期待に応えるべく、昨年8月には「ケタハズレな冒険を」旗印に、バトルコンテンツを創出する「XFLAG(エックスフラッグ)」スタジオを立ち上げ、エンターテインメント事業のさらなる発展を図っている。

 メディアプラットフォーム事業では、SNS「mixi」で培い、「モンスターストライク」を大きく飛躍させたマーケティング・アプリ開発・カスタマーサポートなどのノウハウを元に、B2C及びC2Cサービスにおいて新しい文化を創るサービスを生み出し続けることを目指している。前年度末に取得したチケットフリマサービス「チケットキャンプ」においては、「mixiコミュニティ」との連動企画を行うことで双方の事業拡大を図り、昨年7月からは国内TVCMの放映も開始しているほか、社内発の新規事業においては、アーティストがユーザー1人のためにライブを行うコミュニケーションサービス「きみだけLIVE」や、家族に特化した子どもの写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」などを立ち上げ、順調に利用者を拡大している。

 今2016年3月期第3四半期業績実績は、売上高が1502億8500万円(前年同期比2.2倍)、営業利益が673億0500万円(同2.2倍)、経常利益が669億9900万円(同2.2倍)、純利益が440億3200万円(同2.3倍)に着地。

 今16年3月期業績予想は、売上高が2050億円(前期比81.5%増)、営業利益が900億円(同70.8%増)、経常利益が900億円(同70.8%増)、純利益が590億円(同79.0%増)を見込んでいる。年間配当予想は142円(同60円増)の増配を予定している。

 株価は、昨年6月24日につけた昨年来の高値6670円から2月12日に昨年来の安値2962円まで55.6%の調整を挟んで上昇。ミニゴールデンクロスを示現し、リバウンド幅を拡げている。24日大引け後にスマートフォン向けゲームアプリ「マーベル ツムツム」の提供を、同日から開始したと発表。「マーベル ツムツム」は、ミクシィのXFLAGスタジオが、ウォルト・ディズニー・ジャパン(東京都港区)、およびNHN PlayArt(東京都港区)と共同開発したもので、同じツムを3つ以上なぞってつなげて消していく簡単パズルゲームで、業績に貢献するとの期待感が膨らむ。今期予想PER5倍と割安感もあり、配当利回り3.6%と利回り妙味も増す。上値抵抗線の26週移動平均線を突破出来るか注目したい。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る