ニチレイが14時に自社株買いを発表し一段高

銘柄

■クリントン、トランプ両氏のTPP反対姿勢はさておき活況

 ニチレイ<2871>(東1・売買単位千株)は1日の14時に発行済株式総数の4.55%(1300万株)を上限とする自己株式の取得(自社株買い)を発表し、それまで890円(33円高)前後だった株価は一気に9%高の934円(77円高)まで一段高となった。買い付け期間は3月2日から9月30日までの約7ヵ月間とした。

 業績は好調で、2016年3月期の連結純利益は26%増加を見込み過去最高を更新する見込み。15年夏にはTPP(環太平洋経済連携協定)の恩恵を受ける銘柄のひとつとして活況高になった銘柄のため、米国の大統領予備選挙の有力候補クリントン元国務長官、トランプ氏がともにTPPに反対を唱えていることは逆風になる可能性があるが、予備選のヤマ場となるスーパーチューズデー(3月1日)に向けては過激な発言が飛び交うことが少なくなく、大統領に就任すれば立場もあり姿勢が違ってくるとの見方がある。

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