【株式市場】SQ算出日に円高が再燃し日経平均は反落するが276円安から持ち直す

株式市場

◆日経平均の前引けは1万6705円55銭(146円80銭安)、TOPIXは1343.41ポイント(8.76ポイント安)、出来高概算(東証1部)はSQ関連の売買が加わり15億1444万株

 11日前場の東京株式市場は、朝一番の売買で先物、オプションのSQ(清算値、行使価格)が算出になり、円相場がECB(欧州中央銀行)の追加金融緩和など受けて円高に転換したため、日経平均は株価指数の先物主導型で朝方に276円60銭安(1万6575円75銭)まで下押す場面があった。ただ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)は9時半頃から堅調転換するなど大手銀行株が強く、日経平均も次第に持ち直して前引けは146円80銭安(1万6705円55銭)となった。東証マザーズ指数、日経JASDAQ平均は堅調で続伸基調となっている。

■新規上場のフィットは公開価格1890円を8%下回って初値

 本日新規上場のフィット<1436>(東マ・売買単位100株)は戸建て住宅や太陽光発電設備の設計・施工、販売などを行い、9時12分に公開価格1890円を8%下回る1741円で初値をつけた。その後は1772円を上値に売買をこなし、前引けは1673円となった。

 ペプチドリーム<4587>(東1)が米リリー社との協業やみずほ証券による目標株価引き上げなどでストップ高となり、共英製鋼<5440>(東1)など大阪系の電炉株が高い。サイオステクノロジー<3744>(東2)は引き続き特許などが材料視されて4日連続ストップ高。サイジニア<6031>(東マ)は大株主ソフトバンクグループ<9984>(東1)と米マイクロソフトとの提携が引き続き材料視されてストップ高。

 東証1部の出来高概算はSQ関連の売買が加わり15億1444万株、売買代金は1兆7750億円。1部上場1943銘柄のうち、値上がり銘柄数は793銘柄、値下がり銘柄数は983銘柄となった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る