【チャート診断】シャープは信用取組拮抗、再建進展の新材料出れば上伸も

チャート診断

 シャープ<6753>(東1・1000株)は、ホンハイ精密工業の傘下入りが決まった初取引の4日、8円高の133円と3日ぶり反発したが、反発は小幅だった。

 日足チャートは、上値が今年2月5日の186円と2月25日の184円でダブル天井を形成。一方、下値も125円前後を幾度もつけるものの下回ることなく底堅い水準となっている。週足に目を転じれば2014年7月の341円を高値に右肩下がり相場が続いている。

 短期、中期の展開を占う上でのベースとなる、中期3カ月前比較では約10円高、短期3日前に比べると約10円安という状況で膠着感の強い展開といえる。材料的にも買収されることが本決まりとなったことで材料出尽し感がある。ホンハイはシャープを短期間に黒字転換を目指す方針だが、期間は明確ではない。

 ただ、信用取引の取組が1倍を切り厚い、この点は引き続き注目だろう。とくに、全般相場が手詰まり感を強めれば短期的に狙われる可能性はありそうだ。今後、ホンハイからの再建に向けての進展材料が表面化するようなら好感して急伸も予想される。とくに、週足では26週線を上回ってきているだけに売方と買方の攻防が強まる可能性がありそうだ。

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